
オーディブルで読了。
芥川賞受賞とのことで読んでみた作品。
正直あまり好みではなかった😅
まず、今時会社の山登りイベントに
参加する人なんているのかなと。
年齢とか雇用形態にもよるんだろうけど、
少し古いなあと思ってしまった。
主人公の波多も、一回リストラされた
とはいえ過敏になりすぎだと思う。
奥さんの「付き合いも仕事のうち」みたいな
考え方もぴんとこなかった。
そして何より、波多が好きになれない。
ワンオペの妻を置いて山登りに明け暮れたり
リストラ怖さに飲み会に参加したり。
自分から頼んだバリ山行同行で、
「こんなはずじゃなかった」みたいな
駄々こね方をするのも見てられなかった。
全てに対する考え方が甘い印象。
でも、そういう甘さって誰しも持っていて
波多にムカついてしまった私にもきっと
そういう面があるんだと思う。
現実逃避、打算、他責思考。
目を逸らしたくなるような人間の甘さと
残酷ともいえるバリ山行の描写に
生き方そのものを考えさせられた
一冊でした。
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