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オーディブルで読了。
芥川賞受賞とのことで読んでみた作品。

正直あまり好みではなかった😅

まず、今時会社の山登りイベントに
参加する人なんているのかなと。

年齢とか雇用形態にもよるんだろうけど、
少し古いなあと思ってしまった。

主人公の波多も、一回リストラされた
とはいえ過敏になりすぎだと思う。

奥さんの「付き合いも仕事のうち」みたいな
考え方もぴんとこなかった。

そして何より、波多が好きになれない。

ワンオペの妻を置いて山登りに明け暮れたり
リストラ怖さに飲み会に参加したり。

自分から頼んだバリ山行同行で、
「こんなはずじゃなかった」みたいな
駄々こね方をするのも見てられなかった。

全てに対する考え方が甘い印象。

でも、そういう甘さって誰しも持っていて
波多にムカついてしまった私にもきっと
そういう面があるんだと思う。

現実逃避、打算、他責思考。

目を逸らしたくなるような人間の甘さと
残酷ともいえるバリ山行の描写に

生き方そのものを考えさせられた
一冊でした。

バリ山行
松永K三蔵
2024-07-25


芥川賞おすすめ本⤵️
コンビニ人間 (文春文庫)
村田 沙耶香
2018-09-04